■桃神祭2015インタビュー INDEX

百田夏菜子佐々木彩夏玉井詩織有安杏果高城れに

■こういう有安杏果が観れることはそんなにない

──ももクロ夏のライブ、桃神祭までもう少しですね!改めて桃神祭というライブについてどんなライブだと思いますか?

本当にもうすぐですね!夏の「桃神祭」は冬の「ももクリ(ももいろクリスマス)」と比べると、ももクリのほうは例えば去年もミュージカルの演出があったり、どちらかというとしっかりと歌を聴いてもらったり見せるところをきちんと見せていくというライブなのですが、それに対して桃神祭は、ライブ中に焼きそばを食べたりすることまでもエンターテインメントに本気で変えてしまうようなライブです(笑)。桃神祭には全国のお祭りが集まるのですがそれも本当にすごいし、モノノフの皆さんも全国から集まって来てくださるので、全国のパワーがここに集まってるという感じがすごくしますね。

──桃神祭では有安さんのどんなところを観てほしい?

私は基本的にはステージ上ではきちんとダンスを見せたいし、しっかり歌を聴いてもらいたいと思っているけど、でも桃神祭はきちんと見せつつも、みんながどんちゃん騒ぎをして、バカになって、いろんなことを全部忘れて「わーっ!」って盛り上がるものだから、モノノフさんの力も借りて、桃神祭は私も自分なりにバカになります(笑)。「こういう有安杏果が観れることはきっとそんなにないよ!」っていうところが見せ場かな(笑)。

──桃神祭ならではの特別感ですね(笑)。

そうですね。でも、これがリハーサルだと本当に恥ずかしいの!(笑)バカなことを真面目にリハーサルするのってけっこう恥ずかしいけど、でも本番ではすごく盛り上がって楽しくなるんです。それは、やっぱりお客さんの力なんだろうなって思います。

■ちゃんとお客さんの顔を見て伝える

──去年の桃神祭以降、映画や舞台などの活動や経験によって自分の中で変わって来たことはありますか?

私はもともと歌に気持ちを込めすぎてしまうようなところもあったんですけど、でもいろんなライブを重ねていったり、演技をすることなど自分の気持ちや感情で表現していくだけではないお仕事にも出会うようになってきたことで、最近は自分の中でうまくコントロールしながら伝えたいことを表現できるようになってきた感じというか……。ステージ上ではしっかりと伝えたいことを伝えるわけですが、でも、ただいっぱいいっぱいな状態で伝えるというだけではなくて、ちゃんとお客さんの顔を見て伝えていくことが出来るようになってきた感じがあります。

──例えば有安さんの中で自分をどんなふうに見せたいというイメージはあるのですか?

それは曲によって違ってきますけど、でも、ももクロって本当にいろんな種類の曲があって、だからこそいろんな自分を観てもらえると思うので、それをすごく楽しんでいます。レコーディングのときも歌い方をいろいろ変えてみたりして。そしてそれをライブで生で観てもらうときに「どんな表現の仕方で伝えよう?」とか、そういうことを考えるのがすごく楽しいなって思います。あと歌についてはちゃんと自分の理想型に近づくために途中で諦めずに「まだまだいけるんじゃないか」って自分に言い聞かせながらレッスンを頑張っているんです。毎回、きっちりと自分の中で反省をして、直すところは直して、そうしたらまた新しい課題が見えて来て……みたいことを繰り返していくことが今はすごく楽しい。前回出来なかったことが少しだけでも出来るようになっていたりすることが嬉しいんです。

──そういう表現の仕方の変化は他のメンバーについても感じますか?

最近はライブでもすごく笑っていたり、すごく楽しそうだったりということだけではなくて、バラードとか落ち着いた曲のときの表現の幅がみんなすごく広がっていて、演技をしているときには見たことがあったとしても、曲の中では見たことのないような表現をみんながしているなあと感じることは増えてきましたね。いろんなことを積み重ねていけばいくほどみんなで「できる」という感覚も増えていく感じがしています。

■ももクロのリーダーは夏菜子

──今年の桃神祭は静岡・エコパスタジアムで開催されます。リーダー百田さんにとっては凱旋ライブということになりますが、それについてはどう感じていますか?

普通に嬉しいって思います。夏菜子は今でも静岡に住んでいるぐらい静岡からずっと離れずにいるわけで。静岡のことが好きな夏菜子が、その静岡で、しかもすごく大きいところでライブが出来るんだって思ったら……もしも私が夏菜子の立場だったとしたら、いまだに離れられない大好きな地元の静岡に、全国から自分のことを応援してくれてるファンの人が来てくれるなんて、それはすっごく嬉しいことだから。だからそれはメンバーとしてもすごく嬉しいなって思います。

──有安さんにとって百田さんはどういう存在ですか?

うーん、そうだなあ……仕事の面で言えば、ずっと一緒に仕事をしていくパートナーでいたい人、です。夏菜子とは、例えばライブとかで「絶対このときは5人バラバラで動くよりみんなで近くに行ったほうがお客さんは喜んでくれるんじゃない?」とか「絶対こうしたほうがいいよね」みたいに思うことが一緒だったり、それに気付くタイミングも一緒で、すごく分かり合えるというか……なんか、そんな感じなんです(笑)。

──感じることやタイミングが合うということ?

そうですね。意外と一番気を遣わないのかな。「言わなくても分かってくれてるだろう」みたいな感覚がお互いにある気がする。だからあんまり言葉数が無くても大丈夫というか。

──言葉が少なくても分かり合えるんですね。

うん。勝手にそんな感じがしてます。彼女のほうはわからないけど(笑)。

──リーダーとしての百田さんについてはどう思いますか?

あんなにヘラヘラしているように見えて、いろんなことをちゃんと考えていて本当にすごいなって思います。こういう人じゃないとももクロのリーダーは出来ないと思う。改めて言うのもなんなんですけど(笑)、ももクロのリーダーは本当に夏菜子なんだと思います。だからこそ、今回の桃神祭は夏菜子にとってすごくいい思い出になるようなライブにしたいと思うし、モノノフの皆と一緒にそういうライブにしてあげたいってすごく思います。

──なるほど。そういう意味でも今年の桃神祭は、また一味違うライブになりそうですね!

そうですね。ももクロのライブは他にもいろいろと開催されていますけど、今回、静岡でのライブということを置いておいたとしても、やっぱり桃神祭は一年に一回の夏のライブですからね。これまで何度か夏のライブをやってきましたが、どんなライブだったのか全部鮮明に覚えているんです。例えば去年は、開演前に大雨が降ってしまって、でもライブが始まったら雨が止んで、しかもまさかの虹が出て……みたいな誰も予想していないようなことが起こるのも夏のライブ。だからこそ、聴いたことがある曲であっても、絶対に今年のエコパスタジアムでしか聴けない歌がそこにはあるし、そこでしか観られないパフォーマンスのライブがあるって思うから、ももクロに少しでも興味がある方はこの機会にぜひ来てみてほしいって思います!

取材・文 / 富樫奈緒子 撮影 / 塚田亮平

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